先日、ビジネス開拓と人材確保の可能性を探るため、ベトナムのホーチミンを中心に日本への送り出し機関や日系企業など視察へ行ってきました。短い滞在期間でしたが、急成長する経済の勢いや人材市場の活況を肌で感じる、有意義な視察となりました。

なぜベトナム視察なのか
1. 急成長する経済力
ベトナムは近年6~7%前後の高い経済成長率を維持しており、アジアの新興マーケットとして注目度が上昇しています。街中には高層ビルが立ち並び、多国籍企業の進出も加速しているなど、ビジネスチャンスが大きいと感じました。
2. 豊富な若年層と親日感情
平均年齢が30歳前後と若い世代が多く、かつ親日的な文化背景を持つため、日本との協業・人材交流が進めやすい環境と言えます。技術やサービスの共有、共同プロジェクトなどの可能性が期待できます。
3. 人材需要の高まり
日本国内では少子化や高齢化が進む一方、ベトナムには意欲的な若い人材が豊富です。技能実習生や特定技能などの制度を利用した雇用が増えており、日本企業にとって重要な供給源となっています。
現地送り出し機関の訪問
今回は、ホーチミン近郊にある送り出し機関を訪問し、下記のような取り組みを直接ヒアリングしました。
- 日本語教育・就業マナー指導
日本へ派遣される前に、現地で基礎的な日本語や生活習慣を学習できるプログラムを提供しているそうです。若い人たちが意欲的に勉強している様子が印象的でした。 - 受け入れ企業とのマッチング支援
派遣後のミスマッチやトラブルを防ぐため、事前の面談・オンライン面接を積極的に実施。日本企業との連携を密にすることで、雇用の安定化を図っているとのことです。
送り出し機関の担当者からは、「日本で働きたいというベトナム人は年々増えている」との話を伺い、現地での日本就業ニーズの高さを改めて実感しました。
理系短期大学・大学在学の学生などが実習を受けている様子


ベトナム人の日本就業人数データ
厚生労働省の発表(2021年10月末時点)によると、
ベトナム人労働者は約46万2,000人となっており、中国に次いで2番目に多い規模です。さらに近年は技能実習や特定技能枠の拡充もあり、今後もベトナムからの人材受け入れは増加傾向にあると予想されています。

今後の展望とまとめ
ベトナムは、急成長する国内マーケットとしての魅力とともに、若く優秀な人材を輩出する源泉としての存在感もますます高まっています。今回の視察を通じて、送り出し機関との連携や現地文化への理解が、今後のビジネス拡大やスムーズな人材確保に重要だと感じました。
短期間の訪問でしたが、ホーチミンの活気や人々の向上心、そして日本への関心の強さを直接知ることができたのは大きな収穫です。これからもベトナムとのパイプを強化しながら、新たなビジネスチャンスや人材交流の可能性を探っていきたいと思います。
もしベトナム視察や現地との協業をご検討中の方がいれば、ぜひお気軽にご相談ください。今回の経験が、皆さまの参考になれば幸いです。